Google India

インドのYoutubeでは、ここ数日、Google Indiaの宣伝動画で盛り上がっている。先日紹介したBritish Airwaysに続いて、コマーシャルには見えない感動を呼ぶストーリーが人々の関心を寄せている。

検索エンジンを宣伝するというのは、一つ間違えばいくらでもつまらないものになるだろうが、この動画はストーリーを全面に出す事で、何よりも強くユーザーの心にGoogleのロゴを残す事に成功している。Googleのロゴが最後にぽつんと出てきた時に、心にじわっと来るものを感じさせるのだ。

ストーリーは、デリーに住む老人が、孫娘に自分の子供時代の思い出を語るところから始まる。老人の子供時代、今のパキスタンのラホールは今のインドであった。1947年にパキスタンの領地となり、そのため多くの人々が、家族や友人たちと引き離された。この老人にも当時、仲の良かったYusufという友達が居て、ふたりはよくラホールにあるYusufの実家が経営するお菓子屋からお菓子を盗み食いしていたという話を聞かせる。祖父の語る思い出話の中から、それがどのお菓子屋であるかを特定させるためのヒントを得た孫娘は、Googleを使ってYusufの店を探し当て、ついには二人の再会を実現させる。

どの国であれ、歴史が変わった事により、人々の人生を変えるものだが、このパキスタン、インド問題は今でも解決の兆しがない。わたしの友人にも祖父はパキスタン人だというインド人がいる。大抵の国の問題がそうであるように、個人としての問題は時間と共に形を変えながら、人々の心に浸透し、もっと穏やかなものとして次の世代へ引き継がれいくものだが、国という単位でのいがみ合いというのは根深く、いつまでも形を変えずに残るものである。この動画のコメントにも、自分の祖父母が同じ歴史の経験者であり、彼らが自分たちに語って聞かせた物語を思い出して涙が出た、もし彼らがまだ生きていたら、自分も同じ事をしてあげたかった、という今の世代の若者の声がいくつも見られた。

Googleはただの検索エンジンとしてではなく、現代にも残る政治問題という暗い歴史背景を取り上げつつも、個人がインターネットを使う事で適えることのできる可能性の大きさを見せている。どんな検索エンジンでもできることかもしれないが、ユーザーにその創造性を気づかせることは、Googleにしかできないことであったといえるだろう。

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