$10000 and $1

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私の仕事はネットワークを使って病院の環境を改善することだ。
ある日、都内のあるこども病院の見学へ行った。

その病院は最新のシステムを導入していて、電子カルテはもちろんのこと、ベッドサイドに専用タッチパネル式端末をつないでベッドサイド診療が可能であり、患者の食事の摂取量から、投薬の記録まで、すべてを共通のサーバで保存し、どこからでも情報を共有することができる。バーコードを読み取って、患者と薬のマッチングをすることで、投薬ミスを防いだり、さらに、院内ではカメラと電話が内蔵された無線端末を使って、遠隔地にいるスタッフに映像を見せながら会話をすることができる。

べつにもうめずらしいことでもなんでもない。これが、私の属する会社の商売だから。

ベッドと、とりつけられている端末と、患者の診療に使われるアプリケーションをすべて合わせたら、ベッド一台が総額にして700-800万円になるという。

一分一秒を争う医療現場で、電子カルテの読み込みが30秒かかるなんてもってのほか。
2,3秒でカルテを開けることが、どんなにすばらしいことか。
わからないでもない。理屈は通っている。

でも、しっくりこない。何かがずれている気がする。

1台100万円のベッドでやっと最低限の情報システムを用いた医療を提供できるといわれる時代だと言う。
でも100円のワクチンが打てなくて死ぬこどもがいる時代でもある。

何か違和感を感じざるを得ない。

100万円あってもまだ足りないといわれる世界と、
100円あれば一人救えるという世界。

疑問を抑えられない。
「この二つの事実は比較すべきことじゃないのだろうか。
 同じ地球で起きていることなのに?」

「1円あれば救える命を救うために、100万円あれば救える命を消すわけにはいかない」
これもきっと正しい。

比べることじゃないのだと思う。
何をしたいか、が決まっているのなら、あとは対象と手段を決めるのは自分なんだろう。

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