タイトルにあるとおり、ついにKotak Mahindra Bankから日本の銀行への送金が完了しました。
4 月11日から苦節数ヶ月・・・送金が完了したのは8月24日。
4ヶ月と13日の闘いでした。
やり取りしたメールは約100通。
今回のケースで学んだのは、インドでは権力を持つ人間からの圧力が効くということです。
口座は、もともとインドで勤めていた会社が給与の振込先口座として開設したものだったので、前職の人事や財務部に銀行へ提出する書類の準備を頼んだりしていましたが、銀行から求められている書類を逐一揃えることよりも、トップダウンで圧力をかけることが何よりも効率的。
具体的には、前職の会社の副社長を間にはさみ、そこから財務部のヘッドをも巻き込んで、Kotak Mahindra Bankの上層部の人間に、今までのトラブルや問題点をすべて含めてクレームを出して貰いました。
「これまでウチの会社があなたの銀行に与えて来たビジネスのボリュームは分かっているよね?
あまり対応がひどいと、あなたたちは重要なクライアントのうちのひとつを失うことになりますよ?」
という、ブラックメールに近い内容のメールが飛び・・・
そこからは本当に早かった・・・いままでの苦労はなんだったのかというくらいに。
そして、最初から権力に頼っていれば、ちまちまと時間とお金をつぎ込んで用意した書類は、結果的には殆ど必要なかったのではないかと思います。
銀行側の不手際があったという理由で、TAXなどをのぞき、手数料はすべて銀行負担で送金はしたものの、全体の3%ほど、送金額と着金した金額に差があるのが未だ謎で、今、日本の銀行に問い合わせをしているところですが、とりあえず97%は振込完了。
しかし改めて振り返ってみると、このグローバル社会において海外送金にこれだけの手間を要するというのは本当に理解し難いですね。
インドにぞくぞくと進出している日系企業は一体どうしているのでしょう。。
個人であれ、組織であれ、権力のある人間とコネクションを持っていることは、インドを相手にするには必須の要素であると改めて実感しました。
一連の流れを踏まえ、次回はこれまで見聞きしてきたインドの銀行の評価を書きたいと思います。