日本で消費税が8%に変わってから早くも2ヶ月。個人としては日本にいないわけだけど、勤め先の企業のお客さんが日本の人々なので、社内で誰もやったことのない消費税変更に伴うシステム更新プロジェクトの責任者を無茶振りされ、日本時間3月末の深夜12時までにきっかり変更が完了するように、システム担当のインド人プロマネをプッシュしまくっていたのはついこの間のようだなー、と、TGIFで同僚と控え目のお酒と大きなリブを食べた後に出て来たレシートを見て思った。
インドは消費税がバカ高い。
ちょっとはっちゃけてしまった水曜日の夜のレシートはこんな感じ。
(現在のレートは、1ルピー=1.73円)
PORK KACK RIBS IMP HALF RACK 1199.00
ULTIMATE JACK DANIEL TENDERLOIN BURGER 620.00
—–
TOTAL 1819.00
SERVICE CHARGE 12% 218.28
SERVICE TAX 4.944% 100.72
VAT F & B 12.5% 254.66
GRAND TOTAL 2393.00
MOJITO STRAWBERRY 425.00
TUBORG BEER 650 ML 305.00
—–
TOTAL 730.00
SERVICE CHARGE 12% 87.60
SERVICE TAX4.944% 40.42
VAT ALCOHOLIC 5% 40.88
GRAND TOTAL 899.00
COMBINED TOTAL 3292.00
まずダラダラと項目が長いため、インドのレシートを初めて見る人は、どれが合計金額なのかわからないかもしれない。大抵、手書きで合計金額が殴り書きされているか、一番下に合計金額がひっそりと印刷してある。そして次に困惑するのが消費税欄。TAXが、食べ物と飲み物それぞれに3種類ずつ。今回の場合、消費税だけで合計金額の約20%を占めている。750ルピーが上乗せされていることになるが、750ルピーと言うと私がオフィスでローカルレストランからデリバリーを頼んだ時の昼食代3日分にはなる。そう考えると結構な金額である。
インド生活3年目ならばもうちょっとこの複雑な消費税のシステムについて知っておくべきなのだが、公認会計士を目指しているインド人の友達が、「これがインドのTAXに関するすべてだよ」と、広辞苑なみの厚さのテキストを数冊見せてくれてくれたことがあり、その瞬間から、「ああ、TAXで困ったらこの子に聞けばいいや」と他人頼みのダメダメ外国人に身を落とした。それでもなんとか税金対策を、ということで、会社にクーポン券を支給してもらったりしているわけだが、まあそんなもんである。以前、インドの銀行の利率の良さをヒンディ語の先生から教わって、なんとか自力で定期預金口座の開設まではやってみたものの、インドはお金のシステムをよく理解しておかないといろいろ損をする国なので、そろそろきちんと勉強しなければ、と思っている。
ところで、インド人は算数が得意というイメージを持っている人がたくさんいるかと思われるが、私のチームメンバーのインド人たちは未だに税込み金額からの税抜き金額の計算方法を理解してくれない。でもたまにめちゃくちゃ賢いアイディアを出して来たりする。経営陣のインド人たちはめちゃくちゃ計算が速い。でもたまにわけのわからないロジックで決定を急ごうとしてきたりする。彼らの思考もインドのTAX並みに複雑ということだろうか。