先月に引き続き出張で石川県に1週間滞在した。到着した翌日から天候が崩れ始めて半ばは大雪となり、今冬初めての真っ白な雪景色を見た。雪景色は春の桜の風景と同じくらい好きな風景だ。
最終日の金曜日、昼食を食べてお店を出たら真っ青な空が広がっていて、数日ぶりに暖かな日差しが差し込んだ。みんなで「春が来たね」と言って最後の日に晴れの空の下にいることを喜んだ。


0度の世界にいたのに、東京へ戻ると一気に20度近い気温の高さとなり、ああ、本当に冬が終わったんだなと実感した。日曜日の夕方、上野公園の入り口に、ぼんやりとピンク色の花が咲いていた。たぶん桜だったと思う。木の下で写真を撮る人たちが見えた。
大好きな桜だけれど、まだ近くで見るのはやめようと思い、その場を後にした。石川で見た地平線まで真っ白な雪景色と、金曜日に見た春の訪れを祝った青空を、もう少し記憶の中で楽しみたいと思った。