最近は文章を書いてもなかなか最後まで書ききることができない。ひとつにはインド滞在時と違って単純に手放しで「これは面白い」というような事件が起きないこと、もう一つは単純に自分の中でこれだと思うトピックが浮かばないというのがある気がする。でも今日は2020年GWの最終日だから、何かしら一つ記事を書いておこうと思う。何を書くかは今この瞬間にもわからないが。
2019年は個人的にとてももどかしい年ではあったが、東京オリンピックを間近にしたインバウンド商戦はとても面白かったし、何より同僚たちが気の合う人ばかりだった。しかし、それを仕事ととらえたときに業務の広がりに限界を感じて転職を考え始めた頃、インド時代に働いていた会社の日本支社で働かないかという声がかかり、2019年6月からその会社に勤務している。なかなか大変で、前職のインバウンド関係の時とは仕事内容も、人間関係も落ち着きがなく、寝れば翌日には嫌なことを忘れる自分にしてはそこそこのストレスを抱えながらこの1年やってきた。30代という節目にあたって結婚したり子供ができたりする同世代が増えて、かつてはよく会っていた人と疎遠になったり、逆にまったく違う出会いがあったり、人間関係が人生に与える影響の大きさに今さらながらに驚いてみたりしている。
さらに、人生100年、定年が70歳といわれる世の中でどうやって生きていくのかということは大きな課題だ。あと数年で40歳になるという今、まわりを見渡して自分のロールモデルになりそうな人がほとんどいないではないか。十数年前には「終身雇用」という言葉がかろうじて生きていたけれど、今この瞬間、確かなものなど何もない、と言わんばかりに経済破綻が進んでいる。言えるのは、身に着けられるものは身に着けて、その時々に「これだ」と信じた選択をしていく以外に、あまりできることはなさそうだということ。
2020年の終わり頃にはどうなっているだろう。年々、未来の予測が困難になってきてはいるけれど、「日本に戻ったらきっと退屈な日常が待っているだろう」と思っていた自分としては、これくらい予期できない変化があるほうが、退屈することがなくてむしろ好都合なのかもしれない。