ムンバイで雨を愉しむ。

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先週から本格的なモンスーンが始まった。ムンバイ一年目の同じ時期のブログで、4ヶ月も続くモンスーンを楽しめるだろうか、みたいなことを書いていたけど、4年目ともなると人はガラリと変わる。今年はまさにモンスーンを待ち望んでいた。何と言っても3月、4月は暑いから。。

ムンバイカルにとってモンスーンと言えば、「Let’s go to Lonavla!」。ロナウラとはムンバイから車で一時間半くらいのところにある高原地帯で、雨が降ると乾季で茶色かった地表が一面緑色になる。まるで緑の絨毯を敷いたみたいに。雨降りしきる緑の丘と、滝を求めて、週末をロナウラで過ごすのがムンバイカルにとってちょっとオツな過ごしかたなわけだ。

しかしこの「モンスーン=ロナウラ=クールな過ごし方」という定評を覆すコメディ・ショーをYoutubeで見つけた。

まず序盤は「ムンバイでクールな場所って言ったら南のエリアだよね?」というような話をして、いかに北部が南部にくらべて「ダサいか」をネタにして観客を笑わせている。終盤になると「ムンバイ近郊には良い場所もあるしね!」と話の流れをロナウラのことに持ち込む。「みんな、ロナウラは好き?」と聞いて、観客に「好き」と言わせた後、「おまえら全員アホだな!ロナウラのどこがいいんだよ!」と言っている。「ロナウラでやることなんて、チキ(現地の名物お菓子)の違いを比べることぐらいしかないじゃないか!」と。

まあ、実際のところ、ロナウラには何かアトラクションがあるわけでもなく、「ちょっと温泉へ」みたいなオプションも特にない。それでもインド人たちは雨でずぶ濡れになっているのに、滝に突っ込み、泥だらけになってジープを転がしたりするんである。こんな風に。

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ただ、日本みたいに紫陽花が咲くわけでもないのに、ただただ緑の絨毯と涼しい気候に楽しみを見いだせるインド人は子どもみたいに純粋で、かわいくもある。もしかしたら、都会の子どもが雪遊びを楽しむ感覚に似ているかもしれない。

今も外は雨。でも日本みたいに雨が降ってうっとおしいという感覚はあまりない。雨の音と、雨の匂いを特別なものとして感じることができるようになったとき、また一歩、ムンバイカルに近づけた気がする。

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