ムンバイでアジアンフード − 2

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インドでチャイニーズフードを注文すると、「グレイビーかドライか?」と聞かれる。この質問を初めて耳にしたのは、4年前の世界一周中にゴアへ行った時のこと。”Gravy or dry?”と問われて、まず”Gravy”という単語がわからなかったのをよく覚えている。そして、「インドのチャイニーズフードは中華ではない」ということに気づくのに、そう時間はかからなかった。あんかけみたいにゴハンにかけて食べたいのならグレイビーで、分けて食べたいのならドライにすればいいだけのことで、これが中華かどうかなんて気にしても意味がない、という結論に落ち着いた。
チャイニーズフードと同じで、日本食も正直残念なケースに遭遇する事が多い。けれど、これもムンバイに限ったことではなく(ムンバイにはチャイナタウンが無いからチャイニーズフードも正解のものはめったに出て来ないけど)、他国の日本食もひどいものだったと記憶している。まともだったのは、ホーチミンで食べた鉄火丼、パリのオペラ地区で食べたラーメンとペルーのリマで食べた天丼くらい。
最近、アジアンフードレストランにカテゴライズされたお店でちらほら日本食メニューを見かける。私がムンバイにやってきたばかりの4年前に比べるとお店の数は確実に増えている。ある時には、わさびカクテル、みたいな恐ろしい名前のお酒さえ目撃した。ともかく頑張っている感はすごくある。けれど、おそらくレストランの誰も本物の日本食を食べた事が無いから、それっぽいものが出て来るに留まってしまうのだろう。

インドで各々のアジア料理がカスタマイズされているのと同じように、日本のインドカレーも、やっぱり日本人向けの味になってるけれど、インド人にさえ日本流のカレーがウケているという事実もある。うちの社員も日本のカレーに感激して帰ってきた。現地のカレーに比べて日本のインドカレーは油が少なくてとてもヘルシーに出来ている。
ともあれ、ムンバイでいろんな国の料理が楽しめるようになってきたのは嬉しいことに違いない。正解、不正解とぶつぶつ文句を言わずに、これからもトレンドは追って行きたいと思う。(写真はムンバイの「And Chillies」で食べた日本食)
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