「ビザの更新」という堅苦しいタイトルの中にもドラマはある。
今週の木曜日、9月27日に切れる3年有効の就労ビザの更新のため、FRROへ行った。参考までに持って行った物は以下。
Extension form online
Passport
Indian Visa page
4 passport size photo
FRRO Certificate
Letter requesting visa or RP extension
Appointment letter
Increment letters
Designation Amendment letter
Letter of undertaking
Salary certificate
Letter for Qualification
Educational qualification photocopy
Form 16
Address verification
Photoproof of signatory of LUU
L&L agreement
Police verification
Passport expiry date
Flat agreement expiry date
PAN card
Form 26 AS
IT Return
朝9時にFRROに着くのが目標だったが、起きたのがもう8時という残念なスタートを切って、片道約2時間かけてCST駅そばのFRROへ。
まずレセプションで用意してきたドキュメントを出して全部見せる。と、「会社との契約更新の書類が無い」と突き返された。たしかにビザの延長なのに、契約更新のレターが無いと話にならないというのは一理あるなぁ、と思いつつ、ここで引き下がったら片道2時間が無駄になるので粘る。「それ持って来てないけど必要だっけ?」と聞くと、おじさんは険しい顔をする。そしてデスクのパソコンで何かを調べて、しばし沈黙した後、黙って受付のトークン番号をくれた。
中に入って1時間ほど待ってから、カウンターに呼ばれる。そして担当者の女性に同じことを指摘された。契約書がない、と。「いや、レセプションのおじさんは無くても大丈夫だって言ってたよ」と言うと、担当の女性はこれまた険しい顔をして、レセプションに確認しに行くからいっしょにきなさい、と言う。そして、レセプションで論争が始まった。ヒンディ語で「書類が揃ってないのになんで通したのよ!これじゃ手続きなんかできない!」みたいなことを言っていて、レセプションのおじさんは「なんとかなるからなんとかしろ」みたいなことを言っている。おそらくおじさんが地位的に上のようで、女性は最後には諦めて、私を連れてカウンターへ戻った。
そして今度は「給与が変わったことを証明する書類が無い」と言う。給与明細と支払った税金を見比べると、税金が高いから、給与はもっと高い金額に変わっているはずだ、とのこと。鋭い。「変わったけど書類は持って来てないよ」というと、また険しい顔をするおばちゃん。
これが最大の譲歩だと言わんばかりに、1時までに契約書と給与の書類を準備すればビザを発行するとの条件を出して来た。「じゃあ人事に用意して送ってもらうからメールアドレス教えて」というと、「そんなものは無い。サイバーカフェへ行って自分で印刷してこい」という。「サイバーカフェなんてこの辺に無いよ。メールアドレス無いなんて絶対嘘だ。なんだったらFAX番号でもいいから教えて」というと、「FAX番号は無い」との一点張り。しばらく粘ったら最終的にFAX番号をくれたが、いちいちあるものを拒否するところから始める事に何の意味があるのだろう、といつも思う。徒労だ。
結局FRROを出る頃には午後の2時をまわっていた。手続き完了までに実に4時間。移動時間を含めたら8時間近く時間がかかった。会社に戻ると人事は「よくぞ粘ってくれた!」と褒めてくれたが、公共の手続きに運と交渉力が必要な国ってまともじゃないよなぁ、と改めて思った。
ちなみに更新は1年分のみ。来年の今頃はまた同じバトルを繰り返す事になるんだろうか。
やれやれである。