Shit Mumbaites say – ムンバイならではの言い回し。

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インドは「国」ではなくひとつの「大陸」といわれるだけあって、地域によって色がある。言語の多さはその多様性が垣間見れる切り口のひとつ。先日、ムンバイカル(ムンバイに住む人のこと)ならではの言い回しをまとめた動画がアップされた。動画の作成は数年前だが、最近Facebookにアップされてからものすごいスピードで広がり、「やっぱりムンバイが一番だね!」というような、ムンバイ愛を表すようなコメントをする人たちがたくさんいる。

インド英語に馴染みのない人からすると、何を言っているのかわからないだろうし、なんでこのフレーズが面白いのか、住んでいないとわからない内容になっているため、搔い摘んで以下に説明する。

1. Boss!!
呼びかけの「ボス!」。ムンバイカルしか使わないという話を聞いたが、別の地域でも聞いたことはある。日本人的にはかなり謎な呼びかけには違いないが。。

2. Do never take train…
経済的にわりと裕福な人は車での移動を好む。ムンバイでは電車のことを「ローカル」というのだが、「ローカルなんか乗るものか!」というような完全拒否の意見もたまに聞く。すべての階層が一緒くたになって乗り込むのがイヤなのか、混むのがイヤなのか、実際のところはよくわからない。個人的には渋滞がひどい時間帯は電車の方が数倍マシだと思う。いかんせん、急行電車で20分の距離を、車だと3時間かかることがくらい渋滞がひどい街なのだから。

3. Andheri East!? You should go to Colaba!
アンデリはムンバイの北部に位置するのだが、EastとWestエリアではかなり環境が異なる。ムンバイで一番ポッシュなエリアは南部のコラバだし、バンドラも、もちろんアンデリに比べてクールなエリアだとされている。が、ムンバイ北部ではアンデリが一番クールだという定義になっているらしい。Andheri Westはモールやおしゃれなレストランが多いが、Andheri Eastはそういう娯楽はほとんど無い。おまけにその昔は売春エリアだったという事実もあり、Andheri Eastと言うと何かとネガティブな反応が返ってくる。まさに上の動画のような感じだ。

4. …Delhi…?
ムンバイカルにとってのライバルは首都のあるデリー。「デリーのやつらはなぁ….」という偏見も非常によく耳にする。具体的にどんな点が気に入らないのかはよくわからないが、デリーを悪く言うことがムンバイへの愛情表現でもあるのかもしれない。ちなみに観光地化されているデリーは事件やボッタクリなどもムンバイに比べて多く、環境の悪さに対して彼らが「えー、デリー?最悪!!」というのは同意できる。

5. No yaaaaa
これはスラングとでもいうのだろうか。実は私もよく使っている。Yaaaaに意味はないと思われる。

6. Let’s go to Lonavala!
雨期になるとよく聞くフレーズ。ムンバイからプーネに向かう途中にある高原地帯で、雨期になると一面緑色のフィールドが広がる。たしかにこれはこれで美しい風景なのだが、「ムンバイからちょっと遠出する場所がLonavalaしかないから、みんな口を揃えてLonavalaって言っているだけだよ」という冷静な意見もある。

7. Rikishaw! Chalega kya!
ムンバイのリキシャは行き先が気に入らないと、あたりまえのように乗車拒否をする。いくつか行き先を並べてみてもぜんぶダメなこともある。「じゃあ一体どこだったら行ってくれるんだよ!」と言いたくなる事があるくらい。

その他、ムンバイはボリウッドの拠点でもあるため、有名人のお屋敷があったり、気がついたら映画スターが自分の隣に座っていたりする。
実際に住んでいて、ある程度ムンバイのことをわかっていると、この動画はかなり笑えるし、「やっぱりムンバイ最高」と思ってしまうあたり、かなり自分自身も侵食されたなぁ、と思う。

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