小さな村から世界へ

アメリカやヨーロッパなどの先進国に移住しているインド人の中には、本当に長い距離を超えて、故郷の小さな村からやってきた人たちが居る。このフィルムはグーグルグラスを使って海外滞在先から故郷にいる母親に出会うまでを映し出している。たった2分の映像の中で、次々と風景が変わって行き、最後に行き着くのは、田舎の小さな村だ。

私のインド人の友人の中にも、グジャラート州にある小さな村出身で、現在、エンジニアとしてムンバイに暮らしている人が居る。去年、彼の結婚式に参加するため、その村を訪れたのだが、本当に簡素な田舎だった。ご両親はヒンディー語も英語も話せなかった。しかし彼らの息子は十分な教育を受け、エンジニアとなり、日本で仕事をし、その後はアメリカに赴任するなど、あちこちを飛び回る生活をしている。小さな村出身のインド人は本当にたくさんいるけれど、インドの都市部や中東のドバイなどに低賃金労働者としてで稼ぎに行く若者が多い。では一体、何が彼らをただの労働者に変え、一方で、先進国でインテリとして仕事を持つ人間に変えるのだろう。彼らの両親世代は、特に高等教育を受けているわけではない。となると、やはり自分自身の意思と努力で、それまでとは全く違う環境へ這い上がって行くのだろうか。

私は、日本の都会で育ち、日本国内で教育を受けて、20代後半で自分の希望でインドへ移り住んだ。でも、あんな田舎から一転して真逆の生活を手に入れている優秀なインド人たちを見ると、自分がたどって来た道など、大したことではないなぁ、と思う。日本を出ればそれでいいというわけではないけれど、将来の自分自身への可能性を大きい視野で捉えて、努力を重ねてインドを飛び出して行く若者を見ていると、シンプルにすごいなぁ、と思う。日本人も教育水準が高いはずなのだから、英語を勉強したい、という目標に留まらずに、「私はあの土地でこういう人間になってやるんだ」という意思を持って、世界に挑戦していかないといけない。

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