インターネットを接続する

「インドにあるインターネット会社はBadかWorstの二種類しか無い。だから顧客はせめてBadな会社を選ぶ。でも当然ながら、満足のいくサービスなんか受けられるわけがない」

IT大国インド、と聞いて、日本人の中には、電気や水道などのインフラはともかく、インターネットは不便無く使えるのではないか、という期待を抱く人もいるかもしれない。
しかし、例外無くインターネットの環境も日本に比べて圧倒的に劣る。
私の勤めている会社のITファシリティも頻繁に問題を起こす。IT大国を名乗る理由となるスーパーエンジニアなど、インドのほんの一握りの人々に過ぎない。

9月に引っ越しをしたため、ついに自宅にワイヤレスを引くことにした。依頼した会社はインド財閥の名を含んだ、知名度では1位、2位を誇る企業だ。

平日の日中は仕事で自宅にいられないため、土曜日に設定を依頼することにした。しかし、土曜日にやってきたのは、なにやら契約書を交わすだけの社員らしく、契約書を書かせ、カスタマーケアの番号を4、5回繰り返してさっさと帰って行ってしまった。肝心の設定はいつしてくれるのかと聞けば、「わからないが、たぶん月曜日だ」という。平日は家に居られないから土曜日に頼んだというのに、まったく客の言っていることを理解していない。日曜日になんとかしてくれと頼んだら、「明日電話する」と言って帰って行った。当然ながら日曜日に電話などあるはずもない。

月曜日の夕刻、電話をすると、あと10分、15分でエンジニアが到着するという。待てども待てども来ず、最後には「明日だ」という返事。火曜日も同じように、何時になったらエンジニアは来るのか、と聞いても「今日の午後によこす」という返事。電話の相手の返事とは裏腹に、肝心のエンジニアは来る気配がない。夕刻になって土曜日にやってきた社員の上司だと言う人間に猛烈な抗議電話をするも、結局、「明日だ」という返事で一方的に電話を切られた。水曜日、土曜日の営業社員やら、他の電話番号からも何度も電話がかかってきて、「エンジニアは来たか?」という質問。なぜサービスを提供する側が顧客に状況を聞かねばならないのか、意味不明である。午後8時半になって「今、エンジニアがあなたの自宅についた」という突然の電話。オフィスに居たため、20分待っていろと指示するも、自宅にたどり着いても誰もいない。エンジニアに電話をすると、「もう8時過ぎているからとっくに家に帰った」と言う。まったくふざけた話である。猛烈な怒りを感じて電話口で抗議するが、電話口ではへらへらと笑う声。結果、一方的に電話を切られ、その他の番号に電話しても誰も電話を取らない。

木曜日、「3時にエンジニアが行く」という連絡を受け、これ以上時間を無駄にするのが嫌だったため、その後はオフィスのアシスタントにすべてを任せたが、いつまでたっても設定終了の連絡が来ず、4時間経って、やっとアシスタントがオフィスに戻ってきた。「設定に2時間かかった」という。言うまでもなく、2時間遅刻してやってきたことになる。「請求はあったか?」と聞いたら、何も無い、という返事。ここでルーター代だの何だのと請求してきたら本物のアホ企業だと思ったが、そこは考慮したようだ。

そんなわけで、土曜日の「明日だ」は結局5日後となった。今のところ設定されたワイヤレスは問題なく使えているが、もし接続できなくなった時のことを考えると、気は沈むばかりである。明日が5日後になる国で暮らすには、根気よく闘うエネルギーと、お金を払えば、すんなりサービスを受けられるという、日本の常識を捨てることが必要とされる。

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