8月の終わり。

8月の終わり。日本人としては夏の終わりとして一つの区切りを感じる月。この2ヶ月はとてもたくさんの人に出会った。学生時代の親しい友人が、週末の弾丸ツアーというタイトなスケジュールでムンバイを訪れてくれた時を封切りに、とんでもない数の出会いがあったように思う。アメリカで暮らす日本人国籍の自称ジプシーの女の子との出会い。ラマザンマーケットをいっしょに闊歩した新しいインド人の友達。同じくムンバイで働くロシア人と参加したイベントでの様々なビジネスマンとの出会い。日本人の友達が結婚する関係で新しく知り合ったインド人。ロシア、タジキスタン、エジプトからやってきた学生たちとの出会い。インドにダンスを習いにやってきたイタリア人の女性との出会い。そして、今週末はベトナムのハノイからの知人がムンバイを訪れる。

イタリアからやってきた旅行者とマリーンドライブでアイスクリームを食べながら、話をした。彼女は外国にひとりでやってきて、孤独を感じることはないのか「Don’t you feel alone sometimes?」と私に聞いた。私は即座に答えた。「もちろんある」と。私は孤独感というのは誰もが持っていてしかるべきものだと思っている。それを特別なことのように言うのは私の中では理解しがたい。人は動物と違って多彩な環境でそれぞれの個性を育てながら生きて行く。成長して個人が確立すれば、他の個人との違いが生まれて当然だ。孤独は個が確立しているからこそ感じられるものだ。いかに多くの人に出会って、その時々を共有しようと、むしろ、多くの多彩な人々に囲まれれば囲まれるほど、独りであることを実感するものだと思う。かならずしもネガティブに感じるべきものではない。

今は金曜日の夜7時。仕事では末締めの処理に追われてクタクタになって帰宅した。この2ヶ月、たくさんの人たちが私のフラットを訪れて、食べ、飲み、話し、時には踊った。今は誰もいないリビング。こういう時に独りであることを実感する。お祭りが終わった後の気分とでも例えれば、もう少しわかりやすいだろうか。いろんな人と楽しい時間を過ごしたあとの静けさは、ひとりになったときに楽しかった時間を懐かしむと同時に寂しさを感じさせる。

8月の終わり。日本人の私はここで夏の終わりとして一区切りつけたいところだが、6月から続くムンバイのはっきりしない空模様は9月にも引き続き、お祭りがやってくることを予感させる。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中