6月

ムンバイへ来てから8ヶ月が経過する。一つの街にこんなに長く暮らすのは、育った横浜以外では始めてだ。だんだんとこの街の雰囲気に馴染んだような気もする一方で、まだまだ知らない場所やこともたくさんある。

この1ヶ月は、同じチームで働いていた同僚が2人退職し、新人も入ってきたりして、なんだかずいぶん長いこと、この会社にいるような気がするけれど、まだ1年も経っていない。ようやく新しい仕事にも手が付けられるようになってきた。その一方で、個人的にやってみたいことにも、手を付け始めないといけない、というような焦りもある。

週末も、パーティーに行ったり、友達の家に遊びにいったり、比較的、知らない人にもオープンな文化を持つムンバイの若者たちの間で、インド人に限らず、アフリカのコンゴからインターネットを学びにきた人や、ブラジルからやってきた日本のアニメおたくや、インド人の彼女を追いかけてやってきたフランス人など、面白い人々に出くわす機会は多い。インド人でも、個人でeコマースのビジネスをやっているゴア出身の女の子や、パイロット見習い中のギャルっぽい(?)ムンバイ出身の女の子など、実に多彩な人たちに出会う。

その一方で、カフェで何時間もくだらない話をして過ごした、東京の友達との時間が無性に懐かしくなったりする。外国に一人でやってきて、ゼロから人間関係を構築するのはパワーがいる。まして、20代で一番長く楽しい時間を過ごした大学時代の友人なんかを引き合いに出したら、そのレベルまでゼロから関係を構築するのには途方もない時間がかかるように思えて、たまに、一人になると、なんともいえない孤独感なようなものも感じる。それでもそれに負けていては、いつまでたっても前に進めないし、この場所でずっと暮らしていこうと決めたからには地盤を作らなければならない。時間がかかってもやるしかないのだ。

それでもインド人は基本的に懐っこい。ストレンジャーに対して厳しい西欧人に比べたら、インド人の懐っこさは、間違いなくアジア人のそれである。外国人は好きだし、こちらがオープンであれば初対面でもワイワイ楽しい時間を過ごすことはできる。ようやく、知らないもの同士が集まって、騒がしいダンスホールで楽しむことができるようになってきた。数週間、隣の人と話すこともできないくらい、うるさい音楽を聴かずに過ごすと、不思議と「あ、踊りにいきたい」というふうになってくる。かと思えば、今日はどこにも行きたくない、と、文字通り引きこもる日も自分には大事な時間だ。

奮闘しなければならないことはたくさんあるが、これが日本にいたときに自分が望んだ環境であることには間違いない。日々多彩な人々に囲まれていて、自分次第でどんな生活でも手に入れられるという実感が持てるという意味では、本当に最高の環境なのだ。

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