研修中、学校、大学、孤児院などに行き、大体一週間に200人くらいの子どもたちとであった。
学校では、主に、日本についてのプレゼンを行い、その後、習字や、折り紙などを通じて、子どもたちとの直接的なコミュニケーションをとることに比重を置いた。
驚いたのが、彼らは予想以上に日本のことをよく知っていたということ。
プレゼンの中に出てくる写真を見て、「フジヤマだ!」とか、「サクラだ!」とか(”さくらさくら”の歌まで知っていた)、「相撲だ!」とか、こんなことは大抵の子どもたちが知っていて、特にアニメについては、ポケモンがどの子も大好きだった。孤児院に行ったときは、私がイラストを描いてあげている時に、「ポケモン描いて!」という子どもまでいた。(結果、散々なものだったけど、まあ喜んでくれたのでよしとする)
高校生、大学生レベルだと、「広島、長崎」のことについてはほぼ知っていて、中には「韓国のことをどう思う?」とか、聞いてくる学生もいた。私だって名前を覚えていないような、京都のお寺のことについて質問してくる学生もいた。
それなのに、私はこのウクライナという国のことについて、ほとんど何も知らなかった。この国についての書籍もだいたい見つけたものは読んでいったけど、それにしたってごくわずか。Googleで3Dマップを開いた時も、ウクライナの情報は何も出てこなかったし、インターネットでも情報を集めるのは簡単じゃなかった。
このことを何人かの学生に言ったら、彼らはこんなことを言っていた。
「私たちの国はオレンジ革命後、自由化が進んだといわれているけど、それもまだ十分じゃない。政府はウクライナの文化や歴史について、他国に知ってもらうための活動、つまり広報に資金を使いたがらない。お金がないというわけじゃないのに。これは国の政策の悪いところだと私たちは思ってる。」
「独立してまだ間もなくて、若い国だけれど、いずれEUとロシアにはさまれた土地柄も活かして、10年語にはきっと変わる。もっともっと多くの国の人に、この国の素晴らしさが伝わればいいのに」
実際、知り合った高校生が、自分たちの立ち上げたNGOの事務所に連れて行ってくれて、そこでは、大人たちが行わない分、若者が国の文化を保ち、外に発信していくことを目的とした活動を行っていた。彼らは自国の歴史や政治背景をよく勉強していて、首都キエフにて、コミュニズムに反対するデモを行ったりしていた。
帰国した今、私にできることは、より多くの人に、ウクライナについて知ってもらうこと。
彼らが日本に憧れ、興味を持っていたように、日本にいる私たちが、彼らと同じくらい、ウクライナという国に親しみを感じてくれればいいと思う。
写真:karpaty
はじめまして>>ミクシィから来ました。>>ウクライナの友人のイラストブログのイラストにとてもグットな感じを受けました。>>本来なら、ウクライナの友人のイラストブログのほうにコメントを載せるべきなのでしょうが載せ方が分からず、すいませんがこちらでコメントを書かせてもらいました。>>ウクライナにも、グットなイラストを描く人がいるんだなと世界の広さを感じました。
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